ドライアイは、仕事にも大きく影響する、あなどれない症状です。

涙が少ないため、文字通り目が乾くことを「ドライアイ」と言います。

現代人には想像以上に多く、オフィスワーカーの6~7割にドライアイの傾向があると言われています。

予防、改善するには、どんなことを心掛ければいいのでしょうか。

ドライアイとは、涙に異常が生じて目が乾く病気のことです。

ドライアイには、涙の分泌量が減る「量的な異常」と、涙が乾きやすくなる「質的な異常」があります。

放っておいても失明するわけではないですが、「目の痛み、頭痛や肩こりなど不快な症状に悩まされ、仕事の効率にも大きく影響します。

さらに、一定の時間内で視力の変動を見る「実用視力」が落ちることもわかってきました。

視力が不安定になるので、車の運転などは危険になります。

約600人の医師や研究者が参加するドライアイ研究会では、「涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」と定義しています。

①涙液の異常
②角結膜上皮障害
③自覚症状

上の3項目全てに該当する人を「ドライアイ確定」、2項目当てはまる人を「ドライアイの疑い」としています。

正式には、医師に診てもらう必要がありますが、大まかな診断は自分でもできます。

普通の人は、1分間に20回前後まばたきをしますが、ドライアイだと40回くらいに増えます。

また、10秒間目を開けていられなければ、ドライアイと考えてよいそうです。

「実用視力&ドライアイ測定」という無料アプリもあるので、iPhoneユーザーは、試してみるのもいいかもしれません。

オフィスワーカーの3人に2人がドライアイ?

なぜ涙に異常が生じるのか、原因はさまざまです。

涙は、一番内側にムチンの層、次に涙液水の層、外側に油の層があります。

ムチンとは、涙を目の表面に留める粘り気のあるたんぱく質です。

ムチンが減れば涙を保持できなくなり、油が減れば蒸発しやすくなります。受診する患者の半分は、50歳以上のため、かつてドライアイは「加齢によって起こる病気」と思われていました。

年を取ると起こりやすいのは確かですが、実際は若者にも少なくないのです。

2011年の夏、ドライアイ研究会と参天製薬が共同で、大阪市で26~64歳のオフィスワーカー672人を対象に「大阪スタディ」と呼ばれる疫学調査を行いました。

専門医の診察によると、前述の診断基準で「確定」が11.6%、「疑い」が54.0%。合計約65.6となり、何と3人に2人がドライアイ、又はドライアイの傾向があると診断されました。

大阪スタディでわかったことは、潜在患者数の多さだけではありません。

目とは関係なさそうなメタボ(メタボリックシンドローム)の人にドライアイが多いことも判明し、注目されているのです。

シルマーテスト(涙の量の検査法。専門のろ紙をまぶたに挟み、5分間で何ミリメートル濡れるかを調べる)をした結果、メタボの人は、明らかに涙の量が少なかったのです。

ドライアイ対策は、アンチエイジングに直結しています。

では、ドライアイを予防・改善するには、どんな生活を心がければいいのでしょう?

ドライアイ対策はアンチエイジングに直結しています。

腹八分目の食事

ネズミを使った実験から、脂肪の多い食事を与えてメタボにすると涙の量が減り、カロリーを35%カットすると涙の量が増えてドライアイが改善されることがわかりました。

カロリーを35%カットすることは、現実的には無理ですが食べすぎに注意し、腹八分目に抑えることが大事です。

栄養バランスとサプリメントの活用

ブルーベリーに含まれているアントシアニン、サケに含まれているアスタキサンチン、ルテイン、レスベラトロールなどの栄養素をサプリメントで摂ることも効果が期待できます。

これら目にいいと言われる栄養素は、おおむねドライアイにも効果が期待できるのです。

適度な運動や体を動かすこと。

長時間のパソコン作業でドライアイが起こると思われがちですが、長時間イスに座っているだけでも、交感神経が優位になって涙の量が減っているのです。

時々、席を立ち、軽く体を動かすことが大切です。

できれば運動の習慣を付けたいですね。最新の研究から、1日30分トレッドミルで有酸素運動をさせたネズミは、涙の量が増えることも確認されています。

パソコン作業中は、意識してまばたきをする。

パソコンの画面を凝視しながら作業を続けていると、どうしてもまばたきの回数が減り、目が乾きやすくなります。

パソコン作業中はまばたきを意識しましょう。また、画面を目より下にして、伏し目で見るような形にすると涙が蒸発しにくくなります。

まぶたのフチを洗う。

涙の外側をコーティングする油分は、まぶたのフチにあるマイボーム腺から出ています。

ここが詰まっていると油が少なくなり、涙が蒸発しやすくなります。

蒸しタオルを目に当てると、詰まった油が溶けて効果的です。

まぶたのフチを洗うことを「リッド・ハイジーン」と呼び、「アイシャンプー」など専用の商品も市販されています。

保湿メガネを使う。

コンタクトレンズは、目の乾燥を進めるので、なるべく避けたほうがいいと言われます。

JINSアイモイスチャーは、フレーム側面の小さなタンクに水を入れ、目の周りの湿度を10%以上高めるといいます。

このような、保湿メガネを利用するのもいいでしょう。

眼科を受診する。

ムチンと水分を増やすジクアス(ジクアホソルナトリウム)や粘膜を修復するムコスタ(レバミピド)など、今は治療効果の優れた点眼薬も出ています。

ただし、これらは処方せんが必要です。

以上の対策で症状が改善しなければ、迷わず眼科を受診して対策を見つけるのが肝要です。

根本的なアンチエイジング

ドライアイは、太っているとなりやすいし、運動不足だとなりやすい症状です。

メタボはエイジング(老化)を進めることから考えても、ドライアイ対策は、アンチエイジングと密接につながっていると考えられます。

アンチエイジングな生活は、不快なドライアイの予防にも直結するようです。

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